嫉妬という気持ちか…

いま現在、台本を読んでいる。

上の文は劇、冒頭の中の一つだ。

僕は恋愛において嫉妬をするが、出世関係で嫉妬したりはあまりしない。
結局、相手の事を認めたり、スゴいなと感心してしまう。

この冒頭に出てくる刑事は、主人公黒羽ルイに嫉妬し、狂う刑事の代表だ。

若くして優秀な成績を叩き出し、時期警視総監とまで言われた男。ドラマのような嘘みたいな人間が実際現れたら、やっぱり苦しいのだろう。

だってその会社に入る人は、みんな希望を持って入る。
そして現実的には、なかなか上手くいかない事の連続。
「現実とはこんなものだ。」と言い聞かせて日々を懸命に過ごしているのに、

突然、自分が本来生きたかった、理想としていた道を歩く人間が現れるのだ。
あそこに自分もいきたい。だけど力の差は歴然で、そこに才能という大きなカベが現れる。

自分は彼をひきたてる為の脇役として生きなければならない。彼を認めれば自分は特別ではないという
事を認めなければならない。


僕自身は、そういう人が現れたら素直に「スゴいなぁ。」ってなるけど、多分ならない人がいるのだろう。

上に上がる人は、その苦しみがあり、責任があり、その為に普通の人が得られる幸せを得られない。
家族を大切にする時間が作れない。周りからの賞賛と批判を両方に受けなければいけない。どんな言い訳も失敗も許されない。

そんな重圧の中で生きなければいけない事は、少し相手を見ればわかる事なのに、ずっと理解してあげられない。

こういう人達を「いい大人なんだから、人の気持ちを理解してやれよ。」と一掃したくなる。

だから、文章上は理解できるけど、自分の体にはなかなか入らない。

…と言いつつ、絶対に自分の中にもこういう心はあるはずなのだ。気づいてないだけで。
その感情を掘り下げて、恋愛の嫉妬と付け足したりして、増大させていきたい。

特にこの場面は、黒羽ルイがどれだけ優秀で周りにやっかまれていたのかが分かるシーンだ。
と、いうよりここしかない。

非常に重要な場面なのでしっかり演出をつけていきたい。

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