今回の劇のテーマの一つだが
『人間は不完全なのである』
は、脆いとかそういうものではなく、人間という代物自体が出来上がっていないのだ。
だから自分に自信がないというのは間違いなのである。
先日の『サイコパスは25人に1人』で紹介した通り。
アメリカでは25人に1人、日本では100人に1人が良心を持たずして生活をしているのだ。
そして、今回の物語で出てくるもう一つの障害が『性同一性障害』である。
今でこそ少しずつ認知されてきているが、昔から性同一性障害、ないしLGBTは存在していたのである。
いわば心と体をかけ間違えたのである。
現在、国で把握しきれている身体障害者、知的障害者、精神的障害者の方々の割合は、
全人口の5.56%
つまりは25人に1人が何かしらの障害を持っているのである。
しかもそれは把握している限り。性同一性障害やアスペルガーやサイコパス、その他諸々は自己申告以外見つけられないのである。
そうなると、20人に1人…もっと多いかもしれない。
そう考えてみると、人ってこんなにも不完全なのだなと思う。
何故、そんなにいるのに出会わないのか?
答えは「常識と法律があるから。」である。
私達の、長い歴史の中で常識と法律が作り上げられてきた。そのおかげで、そういった事がわかりづらくなっているのである。
例えばサイコパスは良心がないので「ムカついたら、殴る。」は、法律で裁かれるので出来ないのである。
ようはサイコパスは究極の合理主義者なので「殴る度に捕まる。」のでは、割に合わないからやらないのだ。
男が男を好きになるのは、周りの目や風評が怖いので実行しないのである。
常識と法律はなければいけない。もし本当に異質が10人に1人なんて割合なら、内戦になるからである。
実際、それが歴史であるのだから。
僕は、サイコパスもLGBTも障害も何も悪いものだとは思わない。
人を傷つけたり、陥れなければ、何も問題はないと思う。
人を傷つけたり、陥れる奴は、本当に大嫌いだ。
話しから逸れたが、だから孤独などという事はないのだ。
だから自分に自信がないなんて事はないのだ。
誰だって傷つくし…
誰だって臆病だし…
誰だって愛されたいんだ…
だからあなたは、あなたを愛して良いと思う。
今回の作品が、そんな壮大なテーマを孕めたら良いなと思っている。
予告←クリック
吉澤伊織のHP
0コメント